インボイス制度、という言葉を聞いたことがある方は、そこまで多くないかもしれません。しかし、今後は、とても重要になる制度です。では、どのような制度なのでしょうか。


インボイスとは、英語で、翻訳すると、送り状、となります。より正しく訳すならば、適格請求書で、これは、何かを売った人が、買った人に対し、税率や消費税などの情報を、的確に伝えるための文書のことを言います。このインボイスを保存しなければいけない、という制度が、インボイス制度なのです。


つまるところ、企業や個人事業主が、仕入れや販売などの売買をするときには、適格請求書を発行し、保存しなければいけない、というのが、インボイス制度なのです。なぜこのようなものを導入するかというと、消費税のシステムは複雑怪奇であり、管理が難しいため、インボイスを義務化することで、企業がより簡単に管理できるようにしよう、という狙いがあるためです。


しかし、これに反対する人々もいます。それは、売上1000万円未満の、個人事業主の方々です。その方々は、今までは法律上非課税となっていました。しかし、インボイス制度が導入されてしまえば、適格請求書を発行するために、消費税を納めなければいけなくなり、利益が減るのです。そのため、個人事業主の方々はとても反発しています。


今後、どうなるか分からないため、注視が必要です。